万年NA バイク日記

北陸のポンコツ乗り、バイクを通じて欲のままに生きてます

GX750 現状把握

GX750です

昨日 北信から万年基地にやって来ました
シートがアンコ抜き以外はほぼノーマルかな・・
タンクはもう一式有ると言っていたので 元々このカラーだったかは不明
フロントは本来付いていたキャストホイルも有ります
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このバイクの持ち主は陸王さま

一旦は陸王様の手により 可動状態にしたモノの 他のバイクも手が掛かり 動かさないうちに
再びエンジン不動に

陸王様曰く 「他に面倒見るバイクが多すぎて GXまでは手が回らない 万年さんが直して乗るなら
預けて置くよ」
ということで 今回はレンタルというカタチで私のもとへ
(動く様に修理代&手間、税金と維持管理は私持ち 名義は陸王様)




動かさなくて不動となった原因
陸王様の推測では タンクの錆を取って無いので キャブに錆が廻り ジェットが詰まっているのでは?
と言う見立て

初年度登録は 
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昭和55年 1980年

GX750の発売は1976年~1981年 ですので 終盤の生産品

私もよく判らないのですが

Ⅰ型  集合マフラー、 スポークホイル 黒エンジン
Ⅱ型  2本出マフラー  キャストホイル

・・・・なのか? 
とりあえず Ⅱ型のような
私も判らない状態なので 先ずはパーツリストは手配しないと



先ずは動く様にしないといけませんが  
ガレージのスペース作り
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保管倉庫の方には 無理やり大型4台詰め込んで

TY250はお座敷へ
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では現状把握

キャブですが ジェットが詰まっている可能性が高そうですから バラさないといけません
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ガソリンが漏れた跡がありますから パッキンは交換
フロートチャンバー廻りは清掃
エンジンが動いていた頃 アイドリング&低速は安定していたとのことなので 上側は掃除程度でイケルと思います 

インシュレーターは使えそう


タンクですが
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・・・でも酷い腐食や穴あきはなさそうなので 錆取り程度で行けそう

ガソリン抜く
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古いガソリンの独特の匂いはしない、 色も綺麗
以外にも 錆などの異物も無い

でも、解りますかね 
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下の方に 水分が混入

不動の原因はゴミじゃなくて水分の可能性もありそう
・・・・どっちにしろ キャブはバラス



フロントフォークは 若干のオイル滲み
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新車の時からの オイルシールが付いていそう
動かしたら漏れるのは時間の問題なので ここもバラしましょう


左側
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ハンドル グリップが何故かホンダのが付いてます
大きな転倒の形跡は無いので 前のオーナーはハンドル交換したのか?
しかもハンドル角度がかなり手前にセット

前のオーナーは 小柄で腕が短く ハンドル遠いから このようにしたのか?
・・・・アンコ抜きもしてあるし


ここまで 手前に倒してあると アメリカンみたい
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個人的にはこのセットは 窮屈で乗りにくいし ハンドル荷重の加減が判らないし 取り回しも重く感じるし
はっきり言って 嫌いなセッテングなので 即変更

リア周り
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リアサスは まだダンパー効いてる
乗り始めれば 直ぐダメになるかもしれませんが しばらく様子見
右マフラーが若干内側に入って 右ウインカーも若干下に下がっている
・・・・おそらく 立ちゴケ

この辺は外して修正


タイヤは 前後バリ山ですが サイドにヒビ 
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・・・・交換ですね

でも このタイヤ なんか新車時からのタイヤの様な・・・・・


マフラー は 銀塗装で修正してありあますが
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一回外して 磨き直しましょう
ついでにエンジンも磨いて 耐熱クリアー



先ほど 角度が気にいらないと書いたハンドルですが なんか高さが高い気がする
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コレも 前オーナーが交換したかな?  ・・・グリップ変わっているし
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車検書の高さは113mmですが
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測ると 記載の数値より高い ハンドルセンターで118cm タンク上部で123cm
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5cm位 低いモノに交換しましょう
・・・その方が ポジション的にも私の好みだし


ブレーキは 前後とも引きずらないし とりあえず効きそう
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ブレーキ液も綺麗なので 整備したのかな?

パッドも殆ど減ってない
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固くなっている可能性はあるので 乗ってみて効かなければ パッド交換
ピストン&キャリパーは清掃&揉み出し程度で とりあえず様子見



メーターですが
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陸王様とイロイロ考察した結果、 実走の可能性高そう  36年前のバイクが4000km足らず

私にとっては ラッキー



突き出しは10mm
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もともと このセッテングなのかは不明
・・・・この辺は動いてから 好みに変えましょう

ノーマル キャスト
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今回は 前後キャストで仕上げる予定
一台位 チューブレスのバイクがあった方が 数日のロングツーに安心


洗車して ガレージに
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先ずの 印象ですが ホンダCB750FOURと比べ  エンジンは軽い筈の3気筒ですが
意外と取り回しは重い(変なハンドルセットの影響も多少あるかもしれませんが DOHCエンジンヘッドとトリプルデスクが重量を増やしている印象)


ホイルベースはCBに比べ 若干長いかな
タンクも長く ポジションも大柄

そう考えると カワサキザッパー650やCB650Fの例をとってみても判る通り
日本人が乗る当時のマルチエンジンなら 650ccクラスがベスト排気量

カワサキZ750Tや ヤマハTX750なら 日本人でも乗りやすいので ツインなら750ccクラスがベストなのかも 



それでも 3気筒
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振動は多少ありますが 今となっては それが味だし
押し出すようなトルク感を残しつつも 高回転まで回り切る ある意味 絶妙バランスのエンジン

4サイクル3気筒、色々なのメーカー再びが採用している型式ですが
最近のは良くも悪くも刺が抜かれてしまっている
だから 3気筒の独特の個性を味わえるエンジンを積む GX750は今となっては希少なバイク

じっくり味わいたいと思います