昨日訪れた 能都町小木の祭
袖キリコに描かれた武者絵の鑑賞が一つの楽しみ
こんな感じで 2階の屋根までの高さがある袖キリコ
それだけで迫力なんですが 毎年更新される武者絵が素晴らしい
このキリコの図案も大胆
色彩も見事
夜には明かりがはいるので また違って見えるハス
馬上の武者
名将 加藤清正が格好良く表現
いっぽう こんな艶やかな図柄も
二人の美女の舞
ここのキリコは全部両面に絵が書かれているのですが
艶やかな美女の反対側は
鍾馗様の鬼退治だったりします
・・・なんか鬼の方が哀れな気も
昨年の大河でもお馴染み 真田幸村
小野小町 は艶やかな色彩
ああ こんなお座敷にわたしも呼ばれたい
この 人物の手の表現なんてどうでしょう ・・・
ほとんどの絵の絵師は地元か地元にゆかりのある方の作品
石川県は日展の入賞者の人口当たりの数が多いのですが このような祭りの伝統があるのも その要因かもしれないですね
この絵なんか どうでしょう
布団に美女を引き込む 野郎に嫉妬すら覚える
そんな 気持ちにさせてくれる 美しさ
龍と虎
虎の顔が凄いことになって いますがこれも迫力
淡い色彩と見やすい線で構成された作品
魚の大きなカラダが絵の迫力を増す
水しぶきは北斎の様
個人的にはこの作品 完成度が高いと思います
鳳凰と伊勢海老 おめでたい図柄
遠くから見てもモチーフが分かりやすい
石川県人なら
お馴染み 通行手形で見栄を貼る場面
悪を叩き切る 一番のクライマックス
色彩鮮やかな 騎馬武者
夜明かりが灯ると 雰囲気が変わりそう
個人的に 一番気に入ったのが コレ
精密に描かながらも この大胆な構図
目玉なんかワザと焦点ズラシ 表情にも動きが加わる
やられているほうなんか 奥歯や腕毛まで描写しながら 髪の流れこの筋肉の動き
繊細さと迫力が同居
聞くと この絵を書いた絵師は 夫婦でやっているそうですが メインで図柄を担当しているのは奥様の方
祭りの主役は必ずしも男性ではないのが また奥が深い