私も思い出の峠越えはあります
中でも怖い思いをしたのは 1、岐阜(平湯)~長野(松本) の安房峠
2 滋賀(木之本)~岐阜(揖斐川) の八草峠
何れも 今は新しいトンネルが出来て整備されてますが 何れも整備させる前の出来事、何れも深夜に通行
今日は 1 の安房峠編を記事にします
1985年、それは 私はまだ20歳の時 就職して最初のGW
金沢の家に帰省することに
お金もないので 交通手段は自分のバイク以外に選択肢はありません
その頃乗っていた CB350FOUR
コースは距離的に最短の安房峠越えをチョイス 当然オール下道
幸い 峠の冬季通行止めはこの年 GWには解除
昼間は混むし 金沢では友人にも会いたい、 なるべく滞在時間を長くしたい目論見から
4月30日 仕事終わって 寮のフロ入り 20時 静岡の裾野を一人で出発
御殿場から国道138号 山中湖を経て 河口湖 前後には車が走っている
山の冷気を感じながら 御坂トンネル(当時は有料)を通り 甲府から国道20号
茅野>小渕沢と進む 時刻は23時
20号沿いは 何故か民家の軒先に時計が設置されている家が多い
・・・いつもなら寝る時間だな・・・なんてぼんやり思うが GW前半 夜間、 標高も上がって来て寒い
眠くはないが 暖かい布団が恋しい
そんな国道20号 唯一深夜も営業しているGSでガス補給
ここで一息 やっぱり 灯りはありがたい
・・・・この頃は 深夜営業のGSは少なかったし 24時間営業のコンビニなんてなかった 唯一24時間明かりがついているのは まだその頃は少なかったけど 道の駅のトイレ
再び 国道20号 この頃は諏訪や松本の市街地抜け道も知らなかったので道なりに進む
でも 深夜なので 道路空いている
街の灯りも着いているので 比較的安心
ところが松本から国道158号に入ると 徐々に街明かりは少なく 島々の駅を過ぎると 周りは真っ暗
腕時計を見ると時刻は 深夜1時頃
前にも後ろにも車は居ない
峠の山道に差し掛かる、 薄暗いCB350FOURのシールドビームの照らす範囲以外は漆黒の闇
トンネルに入ると その照明がやけに明るく感じる
標高が上がってくるに連れ 暗いだけじゃなく 寒い
寒さと暗さでバランス感覚まで 普段と違う 道路は露で濡れ 僅かなヘッドランプ光を吸い込み 照らさせる範囲も暗い
見えにくいから 平衡感覚がおかしくなり ヨタヨタと闇の中を這うように バイクを走らせる
不思議なモノで 暗いながら 谷筋にある残雪だけは 白く光る
いくつかのトンネルを抜け ますます寒さは増す
平湯と上高地の分岐点手前のトンネル 温泉の湧出の影響か 一本だけ 内部が温かい
この頃はまだここの場所に有った中の湯温泉だ(トンネル工事の水蒸気爆発事故により建物全損)
ここからは全く人の気配はなくなり 峠道は更に狭く 厳しく
こんなところで万が一バイク壊れたら・・・
なんて思うと 心細い
見えるのは 暗いランプの範囲だけ 周りの闇は得体がしれない
いくつもの ヘアピンカーブを曲がり
安房峠の 茶屋
当然人気はない
バイクを停めるのも怖いので そのまま通り過ぎ、岐阜側に入る
まだまだ 狭いクネクネ道
道路の下は 深い谷が 漆黒の中
慎重にブレーキ操作しながら 下る
見えるのは ライトに照らさせた狭い範囲の路面と 近くの木立
それだけの筈でした
・・・・・残雪か?
それは 高さは人の背丈ほど 型は縦長 道路の脇に立っている
これは残雪ではない ・・・ もしや「ヤバイもの」では と恐怖で背筋が凍る
近づくほどに 白い影はくっきり、 狭い道は いまさら引き返せない
見えた来たのは
白い身体 顔は一つ目
・・・・幽霊の・・・・・
看板
私はヘルメットの中で
「こんな怖い道で寝る奴なんて 居ねえ」
と叫んだのでした
以上
PS
文中の「2」 八草峠の怪 に関しては
にて記事にしました
お暇でしたら 合わせて読んでみてください
コメント(26)
後日、その場所で他殺体が発見されました!・・・シャレにならんかったです(笑)
看板のオチがあって眠気も寒さも吹っ飛んだことでしょう
この峠はかなり昔、今から30年位前かな20代の頃
カミさんと他2名で2台の車で飛騨高山に
遊びに行く時に通ったけどダートでつらい思いをしました><;
富山 石川県境 県道27号線 医王ダム
トランクに入った若い女性の他殺体
おそらく発見させる前
その付近 夜間 何度も走りましたが
・・・・なんともなかった
トライアルなんかしていると
民宿の親父さんが あそこの木でぶら下がっていた・・とか
あそこの林道で炭・・とか教えてくれます
イチイチ 気にしていたら バイクなんか乗れませんがな
安房峠に関しては 路面こそ荒れてますが 結構昔から舗装だった気がします
もしかしたら他の峠かな
・・・野麦峠とか
この時は 眠くはならなかったけど 寒かったです
道の駅の暖房便座で温まること覚えたのもこの頃
我が家は築ん~十年のおんぼろ借家前に何が有ったか解らん、トイレまでの廊下は電気が無い
今夜寝れるかな、パンパースでもしょうかな(笑)
闇で何も見えないと 人間五感で神経研ぎ澄ましますから
普段見えないモノが見えるかも
以前 深夜 動く白いもの発見
・・・・いよいよ 幽霊 初対面 と思ったら
野うさぎだっかことも・・・・
家の中も場合によっては怖いですね
私の場合 夜中のトイレの悩みは
・・・・ズバリ
頻尿です
バイクのヘッドライトだけの灯では心細いですよね~
夜中の峠越えはたまりませんね
最近は目の老化で夜間走行自体見えにくくて困ります
夜間の峠ではお化けが怖い・・・というより
たまにくる 対向車のライトの光によるハレーションのほうが厄介
むしろ 車がいない方が気楽かも
・・・今夜も眠れ魔せん
最近、CB750で再体験して撮った画像かな?
安房峠は41年前も鋪装してありました。
えーっとヤバそうなのは安房峠より沢渡から上高地入口迄か、上高地に入る釜トンネルとの噂が((((;゚Д゚)))))))
夜中ではトイレの灯りですら有り難い
今年の暑さならトンネルが恋しい、現在の安房峠は当時より路面も良くなってると思うけど、実際に走るとどのくらいの時間で走り抜ける事が出来るのでしょうか?
いまだ安房峠の茶屋を一度も見てません(汗)
幽霊が出ても可笑しくない雰囲気でした
その日の宿は島々駅。新島々駅が出来、廃墟となって残っていた駅で寝ました。
安房峠の旧道区間は 約17km で 30分ほどでした。
有料の安房トンネル道路より 20分ちょっとよけいに掛かるだけですよ。
安房峠の茶屋の建物は 最近 片付けられて 無くなりました。
路面は あまり良くないですよ。
もしも一人で走っていれば、大概の人が考えることはお化けのことかも ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
まだ、見たことはありませんが(>_<)
CB350Fの純正ライトの暗さ、よ~くわかります^_^;
読みごたえありましたね!
時節柄………………涼しくなります
時間的にはそんな感じ
峠の茶屋は今年冬季通行止めが明けて 最初に走った時は無かったです
使われてはいませんでしたが 長年親しんで来た建物なので
無いと物足りないです
本当に怖く 実害もあったのは実は八草峠
そのうち気が向いたら記事にします
釜トンネルは 内部が岩のゴツゴツしたままの仕上げなので
視覚的に不気味
同様なトンネルに ニッチツの廃墟近くの八丁トンネルも有名
・・・ライダーの中には通行するだけで冷や汗が出ると言う方も
・・・・タマタマ 昨日&今日の記事に登場
その頃の道の駅はトイレと自販機のみ・・というところが多く
今ほど設備も充実してませんでした
「道の駅」という言葉も無かったかも・・・
その頃でも飛騨の道沿いには 綺麗なトイレが多く 暖房便座
・・・助かりました
そこまで来れば松本まで10kmですが・・・・・
島々の駅は登山客も多く シーズンなら寝てる人もいるかも
でも バイクで闇の中走るのは やはり独特
やはり身体が露出しているからでしょう
なんか いきなり後ろから引っ張られそうな・・・・
ありがとうございます
私のトライアル仲間には お化けが怖いから
夜間の峠越えは絶対しない・・・というライダーも(私より年長)
大人になっても お化けは怖い
私の高専時代 CB350FOUR愛用
一年後輩がXJ400購入
昼間後輩がXJ400でも 特段何も感じませんでしたが
夜間走ってライトの明るさで(XJ400の4Hハロゲンの明るい事)
「先輩より いいバイク乗りやがって」
と嫉妬を感じました・・・ 30年前の話です
バイクで走っていると 思わにモノと お逢いするすることも
お化けもその一つ
変な気配を感じたら ひたすら怖い・・・と思うより
そこにある 気配とか気に 「通させて頂きます」
と 念じたり お経念じたり して通ります
たとえ お化けというモノが存在しているとしても
礼を持って通行すれば その通行人に悪くはしないのでは?
と私は思ってます