トライアルコンペ専用マシンTY250Rが発売されたのが 1984年
当時のトライアル界に旋風を巻き起こしました
それまでのトライアルバイクは国産も外車もベーシックな2本サスであったところ
モノクロスシステムというモノサスを採用
当時のライダーからは「何もしなくても段差を越えてしまう」と評価され
全日本や地方選手権では勝つために一部のワークスと変わり者以外の ライダーはTY250Rを選択
試合前の車検のバイク保管場はTYだらけ
TY250Rの発売と同時に公道も走れるトライアルバイクとして発売されたのが TY250Sスコティッシュ
価格はTY-Rが約53万円にたいして TY-Sが48万円
下の写真はネットから拾いましたが ほぼノーマル
‘84年~85年のTY-Rと TY-Sの違いは 価格もそうですが
1 公道を走るため ランプ、ホーン ウインカー バッテリーなど保安部品取り付け
2 保安基準に合わせる為 タンクは 樹脂 から 鉄タンクに変更
3 2サイクルオイルは 混合からオイルポンプを使った分離給油
4 一部フレーム強化 保安部品が付くリアのサブフレームと アンダーガード付近
5 チャンバーに熱ガード
6 シートは若干厚みがあるものを採用
7 サイレンサーは材質落として アルミ>鉄
あとは エンジンもサスペンションも全く同じ
つまり TY250Sはコンペマシンにマンマ保安部品付けただけという内容のマシン
保安部品を外してしまえば 戦闘能力はTY-Rと全くおなじ(サイレンサーがちょっと重い程度)
そう考えると たとえコンペしかやらないライダーでも TY-R買うよりTY-S買ったほうがお得だし
上級者でも 「下回りのフレームが丈夫だから」という理由で ワザワザTY-Sを選択するライダーも
(実際‘86年モデルからTY-Rの下回りもTY-Sと同じ構造に変更)
私は22歳でトライアル開始
周りのライダーの車両は このTY250か TLM200が大多数
当時TLM200(発売は85年)は価格も安く(約33万)
初級者はTLMを愛用しているライダーが多かった
つまり 上級者 TY 初級者 TLM という図式
当時静岡の裾野に住んでいた私の身近には 御殿場に「イノダイヤル」富士宮には「ヤジロベエ」というクラブがありましたが そこには国際B級やジュニアの上級者がゾロゾロ
とんでもない斜面を上がったり降りたり フローティングターンしたりフロントホップしたり
ビギナーのわたしからすると とんでもない世界
そこの上級者もほとんど愛車はTY250でした
・・・・つまり 当時 TY250に乗るライダーは憧れ
ビギナーでトライアル初めて10ヶ月
それなりにトライアルも走り込み 秦野市観光杯 とういう 市が主催の大会にビギナークラスエントリー
ライダーは150人位あつまった 盛大な大会
私の出る 一番初級のビギナークラスも60台近くのエントリーがありました
大会朝 私は愛車TLM200をトランポに乗せて会場入り
・・・・すると 「この日は仕事だから 大会には行けない」と言っていた S氏が居るではありませんか
S氏 この写真はその後バイクを乗り換えた 数年後
私と同じ年に ジュニア昇格 私より数年早く 国際B級昇格
その秦野市観光杯 大会終わってリザルトが張り出されると
S氏 3位 私 4位
表彰台に登ってカップをもらえるのは 3位まで
・・・・・・・ま・・負けた
その時のS氏の愛車がTY250R
つまり 人の幸せ(勝利)は自分の不幸(負け) という事実を思い知らさせたのが この瞬間
・・・・・純粋だった青年の性格がねじ曲がって行く きっかけを作ってくれたバイクがTY250R
写真は後の秦野市観光杯 ノービス2位のときの写真
当時 自分たちで作っていたクラブ
最終的には国際B級4人 ジュニア6~7人輩出 今は活動停止
私より1年遅れて トライアル始めた Yさんというライダーが居ました
愛車は TY250SのR仕様
歳は私より2歳上で その集中力はすざまじく 練習中は鬼の様
セクションで失敗すると バイクを睨みつけ蹴りを入れていた姿は今でも思い出しします
そんな 彼ですが 私より1年早く ジュニアに昇格
・・・ここでも TY250Sに負けました
その頃の 私の愛車は ホンダRTL250S>ホンダTLM250
当時はホンダ党の私でした
最後にTY250に負けたのは ‘97だったかな
その頃には トライアルバイクは水冷エンジンが当たり前で TY250Rはとっくに時代遅れになって
私の愛車もベーターテクノ250
中部選手権 今は使われていない 多治見トライアル場
昔は全日本にも使われたダイナミックな地形の会場
私は ジュニアから名称変わった NAクラスにエントリー
腕前は ポイントが取れるか取れないか瀬戸際レベル
その日のエントラントに N様の名前発見
昔の全日本でも活躍したベテランがNAに降りてスポット参戦
そのN様
昔の全日本や中部選手権参加したライダーなら このライダーは大概知っていると思います
このお方 右手の指が不自由で 写真見て判ると思いますが左側にブレーキレバーも移設
ところが今のバイクはデスクブレーキ
ブレーキレバーにはオイルリザーバータンクがついてますから 左側にブレーキ移設は不可能
その為 この日のN様のバイクは TY250R
古いバイクなので フロントブレーキはドラムですから 左側にブレーキレバー移設可能
この日のリザルト、N様はNA上位で入賞 私は16位でポイント圏外(15位までポイント入賞)
・・・・N様が居なければ ポイント取れた
手が不自由でも凄いライデングのN様に比較して 自分自身の情けないこと
帰りの 多治見から金沢の長いこと・・・・
そんな 負の思い出を 私の心に刻みつけた 憎きバイク ヤマハTY250R&S
時を経て 何故か私の元へやってきました
今としてみれば 時代遅れのトライアルマシン
でも 公道マシンながら 当時は 選手権などにも使える喧嘩マシン
感慨深いものがあります
このマシン 前オーナーが大切に使っていたようで 程度は良い
部品はあるので 気分でR仕様にも着せ替え可能
少し整備が必要な部分もあるので 楽しみながら 弄って行きましょう
それが出来たら ナンバー獲って 今度は喧嘩じゃないトライアルの世界に私を連れていってもらいましょうか
イーハトーブもそのうちには、行っちゃうんでしょ?
それは今思えばマンネンさんの歴史になってるんですねぇ(^~^)
そして、ヤマハTY250Sと新しい歩みが始まるんだな・・・
TY250Sの入手 ・・・ 晴れて公道走行可能になって よかったですね。
これで 信州の林道を移動しながら 虎威在るセクションへのチャレンジも楽しめますね。
益々 信州通いが 盛んになりますマンネン!!
当時勤めていた車屋の社長が乗っていて、
同僚がルジャーンに憧れてRTL買って、
ワタシはツインショックのTY125とその同僚のお下がりの
125改175、更に知人に譲ってもらったTY250Jの3台持ち。
サドルバックの会員だった社長のビジターで行くのと、
いまは湖の中の宮が瀬トライアルパークの会員になって
少しかじりました。
フローティングターンは出来る気がしない!くらいの腕前です(笑
今は…
肩の力を抜いて…
今の方が上手?だったりして(^^ゞ
おしゃれバイクとしても人気あったのか
街中でもよく見かけました!
レーサーと公道仕様の違い勉強になります♪♪
これで公道走行可能なトラ車は手にはいっちゃったワケですが
今の仕事で4連休取るのはキツイな
しばらくは 一人ツートラですね
所有したことないバイクで一番記憶に残っているバイクがTY
勝った記憶より 負けた記憶った忘れないのですよね
でも 今回TYを手に入れてしまいました
私の過去の負け記憶も成仏するかな
このあいだイーハトーブ借りて おかちゃんT中さまとツートラ練習して
「こんな楽しみ方も有りなんだな」
と感じた次第
私のベーターは公道不可ですから
来年もツートラ練習会やりますか
なんとなく ナンバー付きトラ車は気になってました」
3台もトラ車を持っていたとは・・・・・
今は無いのかな 持っていれば希少です
ダムに沈む前の宮ケ瀬は私も行きましたよ
面白い地形でしたし たしか1994年に全日本もやりました
懐かしいです
それは残念ながらないですね
やはり現役で競技やっていると 緊張感が違います
テクニック以外の要因 試合運びとか 集中の仕方
など 引退してしまうとアタマでは分かっても 身体が忘れてしまいます
その通り
憎いという感情はエネルギーも生みますから
競技者としては良かったと思います
今は引退して TYとも冷静に付き合えるかな
たしかにトライアルマシンとして 機能を追求した結果 機能美も備わった
でも 白い樹脂パーツは使い込むとキスの間に泥が入ったり 樹脂そのものが劣化したり
TY-Rの場合レゴリータと同じで デカールが剥がれたりで、みすぼらしく・・・
N沢様は、「もてぎ」でオブザーバーをされてたと思います。
オークション エンジンの外観が怪しいのもありますね
Nさまは 中部では S親分がいなくなってからが
役員としては最古参じゃないでしょうか?
で・・・S親分 なにしているのかな?
と思ったら
http://yaplog.jp/5972/
モーターサイクルフォーラム中部
そのうち顔だしてみようと思ってます
TY250Sスコテッシュ 良いものもってますね!! 今、国産には
TL125のようなツーリングにも使えるトライアラーが無いのが残念です。ベーターにはアルプ200っていうスズキエンジンのがありますが、アレは魅力的かなぁ~ ホンダからTL223イーハトーブ
なんて出れば(当然セル付きで)絶対に買うけどもね。。。
トライアルに関しては 経験してきたことは財産ですが
成績に関しては過去の栄光
TL125 ペガサス 一時は二足三文でしたが 最近値段高騰
ノンビリ走れるバイクが見直されてきた印象
でも生産中止から時間も経つ車種なので 高い値段で中古買うのは躊躇しますよね
各種規制も厳しくなり 少子化 若者バイク離れの世の中
国産公道トライアルモデルは もう出ないでしょうね
・・・白バイ隊員のトライアル競技でさえ XR230を使っているので
もうホンダは確実に出さない ほかのメーカーも望み薄
中古ではTLM200が一番安いですが 良いモノは殆ど無い